お役立ち情報

中小企業で実は外注・フリーランスに仕事を委託するべき業務3選

中小企業の場合、すべての業務を内部で行うことはコストや効率面で得策とはいえません。そこでまずは、どのような業務を外注化するとよいのか、おすすめの業務を3つ紹介します。

会計・経理業務
会計・経理業務を外部委託することは、経営の効率性向上やリスク軽減につながるでしょう。なぜなら、会計や経理は複雑であり、かつ正確性が要求される業務だからです。外部の会計事務所や専門家は、これらの業務に長年の経験と専門知識を持っています。外部に委託すれば、中小企業でもそうした高度な専門知識を活用できるでしょう。税務や会計規則の変更にも迅速に対応できるため、法令遵守にも対応しやすくなります。

また、会計・経理業務は直接売り上げには結びつかないにもかかわらず、時間とリソースを多く消費しがちな業務です。そこで、これらの業務を外部に委託すれば、内部の従業員は売り上げにつながる本業に集中できるようになるでしょう。その結果、生産性の向上が期待できます。また、外注は必要な時に必要な範囲だけを利用することができるため、コストを削減できる場合もあります。

データセキュリティが向上することも、外注化することで得られるメリットのひとつです。会計・経理業務には機密性の高い情報が含まれることがあります。外部の会計事務所や専門家はセキュリティ対策をより専門的に行えるため、データ漏洩や不正アクセスのリスクを低減できるでしょう。

マーケティング業務
中小企業がマーケティング業務を外部委託することは、効果的な広告やプロモーションの実施、ブランドの向上、効率的な予算の活用などに寄与する重要な選択肢となります。なぜなら、マーケティングは広告、プロモーション、デジタルメディアなど、幅広い分野で構成されているからです。多くの中小企業が、これらの分野に精通した専門家を自前で雇うことは難しい、と感じているのではないでしょうか。外部のマーケティングエージェンシーやコンサルタントは多岐にわたる経験と専門知識を持っているので、外注して活用すればより効果的なマーケティング戦略を立案できるでしょう。

また、マーケティングは労力と時間を要する作業です。従業員がそれに専念すれば、他の重要な業務がおろそかになるかもしれません。その点、外部委託すれば内部のリソースを本業に集中させることができます。さらに、マーケティングに必要な専門的なサポートを受けることもできます。外部のマーケティングエージェンシーやコンサルタントは、さまざまな業界やクライアントと協力してきた経験を持つプロフェッショナルです。彼らは新しいアイデアや斬新なアプローチを提供し、企業のブランディングや広告戦略に新たな視点をもたらしてくれるでしょう。

さらに、外部委託は必要な時に必要な範囲だけ利用できるサービス形態です。そのため、特定のキャンペーンやプロジェクトに限定的にリソースを投入することも可能です。また、需要が増減する場合にも柔軟に対応できます。

顧客対応業務
受注やカスタマーサポートなどの顧客対応業務も外注におすすめの業務です。顧客対応は企業のイメージや顧客満足度に直結します。電話応対サービスなどは専門的なオペレーターやカスタマーサポートスタッフを有しており、高品質な対応を提供してくれるでしょう。また、そうしたサービスは通常、24時間体制で対応しています。企業の営業時間外や休日などにも顧客からの問い合わせを受け付けることができるため、顧客対応の品質向上に寄与します。

電話応対サービスの多くは多言語サービスに対応しています。グローバルな市場に参入している場合、カスタマーサポートでの多言語対応が求められることも多いです。複数の言語に対応したサービスであれば、異なる言語での問い合わせにも対応します。もちろん、難しい問題やトラブルが発生した場合にはエスカレーション対応を行います。適切な担当者に問題を引き継ぐことでスムーズな解決に向けたサポートをしてくれるでしょう。

さらに、顧客対応業務も外部に委託することがコスト削減と効率化につながる業務です。なぜなら、顧客対応業務を内部で行う場合、専用スタッフの訓練や雇用にある程度のコストがかかります。外部委託すればこうした固定コストを削減し、必要な時に必要な範囲だけサービスを利用できます。その結果、コスト効率の向上につながるでしょう。

どのようなコスト削減効果が得られるの？

業務を外注した場合のコスト削減効果は業務内容や外注先との契約条件によって異なりますが、一般的には以下のようなコスト削減効果が期待できます。

人件費の削減
業務を外注すれば、内部で従業員を雇う必要がなくなります。その結果、それにともなう人件費を削減できるでしょう。特に、専門的なスキルを持つ人材を雇う必要がある場合、外部委託をした方がコスト効率が良いことも多いです。さらに、外部委託先のスタッフは委託元の企業の従業員ではないため、彼らへの社会保険料や福利厚生費を委託元が負担する必要がありません。そうした労務コストも削減できるでしょう。

特に重要なポイントは、外部委託をすれば人件費を固定費から変動費に切り替えることができる、ということです。外部委託であれば、必要な時に必要な範囲だけサービスを利用できるからです。そうしたメリハリをつけることは、無駄なコストを削減することにつながるでしょう。多くの中小企業が社員を雇用して給料という固定費を支出するやり方から、利用した業務量に比例して対価を支払う外部委託のやり方に変更しています。その方が結果的にリーズナブルになる、という会社も多いのではないでしょうか。

設備やオフィススペースの削減
特定の業務に必要な設備やオフィススペースを外部委託先が提供してくれる場合、それらの設備やスペースを自社で揃える必要がなくなります。その結果、必要なコストを削減できるでしょう。

生産性の向上
外部委託すれば、自社の従業員は利益につながる業務に集中できるようになります。その結果、生産性が向上します。